ちょくちょく経営者の方にお会いする機会があって、「すごいなー」とか「考えてる視点が違うな」と感じてすごく尊敬できる方もいらっしゃるのですが、それに反して、
「経営者って、、、やっぱりずるいな。。。」
と思うこともしばしばあります。
もちろん経営者だからって聖人君子であるはずもなく、何でもかんでも従業員の為にばかりしていられない局面があるし、かけ引きが必要な時もあるのは理解できるのですが、、、
それにしても尊敬できる経営者って極端に少ない。。。
最近、今まで勉強したことの無い分野の勉強をするようになって、以前にも増してそう思うようになってきました。
男性限定の助成金
例えばなんですが、今年度の助成金の案内に、
今年からの『両立支援等助成金』というものがあり、僕がいいなと思ったのが②の「出生時両立支援助成金」というもの。
これは、男性が育児休業を取得しやすくするために国が行う助成金で、簡単に言えば「男性が子どもの出生後8週間以内に開始する連続5日以上の育児休業に支払われる助成金」なんです。
(詳しくないので間違ってたらすみません。)
なんとその額60万円、、、!(育休2人目以降は15万円)
これを知ったとき「え!?めちゃいいやん!!」と思ったのですが、、、実際はまだうちのサロンでは導入できていません。
(まだ話の議題にもあがっていない。。。)
判断をするのが経営者
ざっと計算してみますね。
仮に、美容師で30歳スタイリストで指名売上が月150万だとします。
ひと月の出勤日数が25日だとすると、1日6万。
5日で30万。
はい、これが1人目なら助成金の60万でまかなえます。
でも、2人目以降なら、、、助成金は15万しか出ないので赤字になっちゃいますね。
ひと月の売上げが下がるかもしれません。
これを経営者としてどう判断するか。
これから子供を持つ男性社員の為になると考えて今すぐに導入するのか、しばらく様子を見るのか。
はたまた導入しないのか。
常にこのような判断を繰り返していくのが経営者だと思っているので、その判断にその経営者の「人となり」があらわれるし、「やっぱこの人すげーな」ってなるんだと思います。
もちろん、サロンの経営状態やスタッフの雇用形態にもよるし、スタッフの為にできることにも限界はあるのは理解できるんですが、、、
美容師が「独立」という道を選ぶ理由がここにあるのではないでしょうか。
フリーランスや面貸しサロンがこれだけ急速に増えているのはそこに「時間」や「お金」が関係しているはずだし、
そのお店の経営者のやり方や考え方に納得できなくて、自分のやりたいことを実現させるために独立を選ぶ、ということも今まで実際に見てきました。
やっぱりまだまだお店を大きくしていかないと実現できないこともたくさんありますし、
これからは長年勤めてくれて30歳を越えるスタッフが多くなってくるので、もっとたくさん実現できることを増やしていかなければ本当に満足して働いてくれる環境は作れません。
僕はまだ経営者ではなく部長という立場なので、最終的な決定権はないですが、、、
だからこそ感じる「想い」や「ジレンマ」を、いずれ経営者になっても忘れないように憶えておこうと思います。
今よりももっとスタッフに寄り添った「判断」ができる環境にすることが1番ですし、そんな判断ができる
「経営者に俺はなるっ!」
ってやつですw
自分への戒めですね。
今日はこのへんで。
それではー。
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